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一期一会のある暮らし
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“京の夏、”祇園祭”に浸る!”

 現在、世界中で最も高齢な“国家元首”と言えば、英国の「エリザベス・アレクサンドラ・メアリー(エリザベス2世女王)」陛下であることは、世界中で知らぬ者はいないだろう。その女王陛下の“長寿の秘訣”が、夕食後に召し上がる 一切れの“ダークチョコレート”であると言われているのも興味深い。92歳を迎えておられる女王陛下が、とてもお茶目で可愛らしいと評判なのが「デザートは別腹よ!」というお言葉で、特に英国王室御用達のショコラトリー「シャルボネル・エ・ウォーカー」のダークチョコレート「イングリッシュローズ&バイオレットクリーム」がお気に入りとか。ぜひ私達も、女王陛下の長寿にあやかって一切れご相伴に預かりたいものだと思ったりするが、さて皆様如何だろうか?

 カカオ豆栽培の歴史は紀元前2000年頃に始まり、原産地域である中南米では“カカオ豆”が“神様の食べ物”として珍重されて、15世紀に至るまで“通貨”や“税”として流通したそうだ。当時の“マヤ文明”や”アステカ文明“の王達は、“カカオ豆”をすり潰して唐辛子やバニラなどの香辛料を加え、湯や水に溶かした“チョコレート”を嗜好品や“薬用”、“強壮用”として飲んでいたらしい。この“カカオ豆”や“チョコレート”に、中南米で初めて出会ったヨーロッパ人は「クリストファー・コロンブス」だと言われているが、どうやら彼はあまり価値を認めなかったらしく、これをスペインに持ち帰ることは無かったとされる。

 その後、メキシコ遠征をしたスペインの「フェルナンド・コルテス」将軍は、 アステカ帝国の皇帝であった「モンテスマ」が“後宮”に入る時、必ず“強壮剤”として“チョコレート”を飲むのを見てその魅力に気付き、1528年“カカオ豆”と“チョコレート”を作る道具をスペイン国王「カルロス一世」に献上した。

スペインでは、唐辛子などの香辛料を入れず、砂糖やミルクを加えることにより 美味しい“チョコレート”を生み出し、更に1世紀以上もの間そのレシピを国外に持ち出すことを禁じたのである。おそらくその間に、植民地であったアフリカで“カカオ豆”を生産し、ヨーロッパ内で独占的に富を得ようとしたのだろう。

 しかし1606年、とうとうイタリア商人「アントニオ・カルレッティ」によって 秘密だった“チョコレート”の製法がイタリアのフィレンツェに持ち出され更に フランスへと伝わった。その後は、瞬く間にヨーロッパ全土に広まったのである。 日本では、1878年に“風月堂総本店”の五代目「大住喜右衛門」が、番頭であった「米津松蔵」に、横浜の外国人シェフから“チョコレート”作りを学ばせ、これを製品化して“両国若松風月堂”で売り出したのが初めだと言われている。更に1918年には「森永製菓」が“カカオ豆”から“チョコレート”の一貫生産に成功し、いよいよ我が国にも本格的な“チョコレート”が広まることとなった。

 “チョコレート”には健康に良い“カカオポリフェノール”が含まれるばかり でなく、食べると恋愛ホルモンとも言われる“フェニルエチルアラニン”という快楽物質が脳内に分泌されるらしい。ここに、古代から現代に至るまで“チョコレート”が、人々に“恋の媚薬”と言われる所以があるのではないだろうか。

文 国影 譲

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