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一期一会のある暮らし
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「体温」が教えてくれること!

 医師と看護師、或いは看護師同士の会話によく出てくる「バイタルはどう?」と言うのは「バイタルサイン(生命兆候)」の略で、“血圧”、“脈拍”、“呼吸”、“体温”の状態を指す。これらの値を見て患者の身体が現在どうなっているかを判断するという訳だ。中でも、「体温」の変化は、体内で何らかの異常、例えば感染症等が起きている場合、極めて有力な判断材料となることが知られている。
 人の「体温」は摂取した食べ物から生まれるのだが、その体の中で起きている化学分解(代謝)によって生まれる熱(熱産生(ねつさんせい))と体外に逃げていく熱(熱放散)のバランスの結果、一定の範囲に調節・維持されているもので、体内にある酵素が正常に働き、生命を維持するには絶対に欠かせないものだ。
 中学校の理科で習う“恒温動物”と“変温動物”の存在は、大人になっても、かなり鮮明に記憶に残っている方が多いだろう。“人間”は“恒温動物”の典型として、気温の変化には左右されず四季を通じて“平熱36.5度”をキープしているものだと思い込んでいたりするが、実は「体温」というのは個人差が大きく健康的な同一個体であっても、一日の内で1度近く上下したりするようなとても繊細な指標だ。平熱が36.0度前後の人もいれば、37.0度近くの人もいる。ただ医学的に言えば、平熱が36.0度以下の人は「低体温」とされ、感染症法では、「体温」が37.5度以上を“発熱”、38.0度以上を“高熱”と定義している。人は「体温」が34.0度以下になると“低体温症”になり生命の危機を迎える。逆に体内酵素の変性で、43.0度を超えて生命を維持することも難しいとされている。
 「体温」は手足などの末端や体表よりも、体の中心に行くほど約37.0度近くと高く安定している。これを「コア体温」又は「中核温」という。ただそう簡単に身体の中心部の「体温」を計測する訳にはいかないので、一般的には脇の下で測定する「腋下温(えきかおん)」をヒトの「体温」と認識している場合が多い。ちなみに、ヒトは24時間単位の“体温リズム”を持っており、これを「体温の概日リズム」という。人の「体温」は“早朝”が一番低く“夕方”にかけて一番高くなるが、“夕方”を過ぎると、今度は“夜”に向けて「体温」は下がっていく。この「体温」の下降によって、人は眠気を催す仕組みになっているようだ。
 私たちの身体には、病気から身を守るための「免疫機能(代謝)」が備わっているが、この「免疫機能」の中心となるのが“酵素”と呼ばれる“タンパク質”だ。この“酵素”が効率良く働く温度の範囲は狭く、温度が高すぎても低すぎても働きが悪い。そのために人間の身体には環境に合わせて「体温」を一定に保つ“調節機能”が備わっていると言われている。それが気温が下がり体が冷えると震えたり、暑いと発汗するという「自律性体温調節」と呼ばれる仕組みである。
 西暦1609年、イタリアの医学者「サントリオ」が、「ガリレオ」の発明した温度計に触発されて世界発の体温計を作ったと伝わるが、これによっていったいどれほどの人々の命が救われたか。今では“非接触式体温計”や数十秒で体温が測れるものなど進化も著しい。是非、朝晩二回の検温で健康を維持したいものだ。

文 国影 譲

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