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「スパイス」は値千金なり!

  日本では、英語の「SPICE」を「香辛料」と翻訳した瞬間から、それがピリッと辛い物だというイメージが定着してしまったのだと思う。確かに、日本の食卓にある「スパイス」と言えば、“胡椒(こしょう)”や“唐辛子”が一般的なので、“辛さ”が最も求められている“効能”であることは間違いないだろう。しかし、世界的に見ると、「辛いスパイス」は「スパイス」全体の4割に過ぎず、多くの人々が求めている重要な“効能”は、やはり“香り”にあるということになろう。

  よく「スパイス」と「ハーブ」の違いについて話題になることがあるが、一般的に言うと、「ハーブ」は香草の“花”や“葉”、“茎”等の事を言い、「スパイス」は、“種子”や“根”、“果実”や“樹皮”等の事を言うらしい。ただ諸説あるのは、例えば“肝臓デトックス”で使われる“タンポポ茶”は、“根”を煎じるのだが、これを「スパイス」とは言わないし、また逆に「スパイス」の代表格である“クローブ”の、カレーなどに使う釘のような形の部分は、“花の蕾”なのだ。
どうやら「スパイス」は料理の“香味付け”に使うため、強い刺激のある“香り”が特徴なのであり、「ハーブ」はその“薬効”が期待されていると言えそうだ。

  世界4大「スパイス」と言えば、“胡椒”、“ナツメッグ”、“クローブ”、“シナモン”を指すが、東大寺正倉院の御物(ぎょぶつ)の中に、“胡椒”、“クローブ”、“シナモン”が残されているのを見ても、既に8世紀には世界との繋がりの中で、我が国にもこれらが入って来ていたことが判る。もちろんその頃は“薬”として扱われていたようだが、遠い異国の地から、まるで“宝物”のような装いで献上されたに違いあるまい。それほど、世界では「スパイス」は貴重品だったのだ。

  そんな貴重な「スパイス」を求めて“大航海時代”が始まり、やがて欧州列強、特に“ポルトガル”、“スペイン”、“オランダ”、“イギリス”による「スパイス戦争」は苛烈を極めたという。当初は“金・銀・財宝”を求めて“未知の大陸”の発見を競い合った国々も、やがて「スパイス」の希少価値に気付き、その産地である“インド”や“モルッカ諸島”、“バンダ島”や“スリランカ”等の植民地化と経営を争った。何しろ“胡椒一粒”が本国へ持ち帰れば“銀一粒”で売買される訳で、「スパイス」満載の船がたった一隻でも無事に帰国出来れば、国家予算を左右するほどの利益が見込めたのだ。しかし、「スパイス戦争」は実にあっけない形で終息した。最後に参戦した“フランス”が、「スパイス」の苗を盗み出し、自らの植民地に移植して、莫大な利益を上げる方法を考え出したからだった。

  最後に日本の「スパイス」を見てみよう。原産国は別として、日本で栽培され、日本に根付いた「スパイス」と言えば、“生姜”や“わさび”、“唐辛子”などが挙げられる。そこに共通するのは、瑞々しい“魚”や“野菜”などの味に深みを与え、更なる美味しさを引き出す事に貢献する「スパイス」の姿だ。これは欧州諸国でまだ冷蔵・冷凍技術が無い頃、“肉”の腐敗を防ぎ、その“臭み”を取り、何とか長期に亘って“食べられる!”ようにする為に使われた「スパイス」の効用とは一線を画す。誠に日本人らしい「スパイス」の使い方と言えるのである。

文 国影 譲

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