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今、「履物」が面白い!

  語源由来辞典によれば、「足下(元)を見る。」とは「人の弱みに付け込むこと。」とある。もともとは宿場町や街道筋で“駕籠かき”や“馬方”が、旅人の足元を見て、草鞋(わらじ)のすり減り方や疲れ具合を見抜き、法外な高値であっても、決して旅人が断らないだろうという値段を要求することを指した言葉だそうだ。現代ではこれが転じて、その人の“履物”の様子によって、“センス”や“人柄”、或は“性格”から“価値観”まで、様々な事が判ってしまうことを意味する言葉になっているらしい。なるほど、そんな視点で通勤電車の乗客たちの足元を見ると実に興味深いものがある。素晴らしい背広を着ているのに、履いている“革靴”は擦り切れ、明らかにあまり磨いた事がないだろうという男性や、どう見ても、カジュアルな格好なのに、仕事場での勝負靴である“ピンヒール”で決めている女性等々。何も、いつでもピカピカの“新品靴”を履く必要など無いが、たとえ年代物であってもきちんと手入れがしてある“靴”であったり、着ている服装に合った“靴”を小ざっぱりと履きこなしていれば、それらを履いている人自身もお洒落できちんとしているように見えるというものだと思うが、如何だろうか?

  このところ、日本国内でも海外のビジネスマンを数多く見かけるようになった。 彼らの足元を見ると、どうも日本人の様子とは明らかに違う。なぜ、あのようにスマートに見えるのかと思って眺めると、どうやら、欧米人と日本人では“足の幅”が圧倒的に異なるようだ。よく“農耕民族”系である日本人の足は、“甲高”、“だんびろ”、“油足(あぶらあし)”などと揶揄されるが、“靴”の外観を見る限り欧米人の“足の幅”は狭くて足全体が“華奢”に見える。簡単に“足の幅”と書いたが、“靴メーカー”のホームページで“足長(サイズ)”と“足囲(ワイズ)”いう言葉に出会った。又、“足のタイプ”にも様々あるという。まず、“足のタイプ”は大きく分けて3種類。日本人の6割は“エジプト型(オブリークタイプ)” で、親指が一番長いのが特徴。次に多いのが“ギリシャ型(ラウンドタイプ)で、 第二指が親指よりも長いタイプ。最も少ないのが“スクエア型”で、指の長さがほぼ揃っているタイプだ。まずは、自分の足がどの型に属しているかを意識して みることだろう。“足囲”とは、親指の付け根と小指の付け根を通って足をぐるりと一周測った数値を、“足長”の数値と関連付けた分類で、A〜E〜4E〜Gまで10段階に分けられる。もちろんAから順にどんどん“靴”の幅は広がる訳だが、欧米人の標準サイズは「D」で、日本人の標準は「2E」なのだそうだ!

  “夢の靴職人”として世界的に有名な「サルヴァトーレ・フェラガモ」はマリリン・モンローやオードリー・ヘップバーン、ソフィアローレンなど歴史に名を残す大女優たちばかりでなく、世界の王侯貴族たちを顧客に持っていたが、彼らの足を触っただけでその日の“体調”が分かったらしい。そして、「“自由に歩く”というのは、その人が自信を持って人生を歩いて行けることと同義だ。そのために私の“靴”は存在する!」と語ったという。お洒落などにはとんと疎い私だが、その人の足元を見れば“その人自身”が分かるという話はとても面白いと思う。

文 国影 譲

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