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食の彩り「果物」の世界!

 昨今日本にも、世界展開している有名ホテルチェーンが多数上陸しているが、豪華さや優雅さを、どのように顧客に伝えるかの戦略が興味深い。例えば、欧州の有名ブランドとコラボレーションしたアメニティを置くとか、人気のショコラティエが作る美味しいチョコを、「ウェルカム・チョコレート」として部屋に置くなどだが、中でも顧客に最も人気が高いのが、居室のテーブルに、洒落た器に盛られ、総支配人のカードが添えられた「ウェルカム・フルーツ」だと言う。

 瞬間的に、顧客に“豪華さ”とか“優雅さ”を感じさせるのが、他でもない「果物」だというのが面白いのだ。つまり「果物」は、私たちの“食生活”の彩りという特別な存在であり、主食、副食、主菜、副菜には無い“余裕”の部分である。もちろん必要不可欠ではない。ただもし有れば、心から豊かな気持ちになれる。

 そんな「果物」だが、なぜあれほどまでに胸のすくような魅力的な“香り”と、とろけるような“甘さ”や爽やかな“酸味”、そして噛み締めた時に感じる快い“食感”を兼ね備えているのだろうか。実は驚くことに、これらの特徴は、自分で動くことが出来ない「植物」が、その生息範囲を広げたり、種子をバラまくことによって生き残りを図ったり、自らの遺伝子を継承させる目的で「動物」の力を借りるという動機のために、「動物」が好む性質へと変化していった結果だという。つまり、「動物」にとっては美味しいと感じることによってそれを食し、結果として、「植物」の戦略である種子散布の成功につながっているという訳だ。

 さて、ここで問題。次にあげる「フルーツ」のうち、「果物」ではなく、「野菜」に分類されるものはどれか。パイナップル、りんご、アボカド、メロン、バナナ、桃、イチゴ、すいか。“農林水産省”の見解によれば、2年以上に亘って栽培される“草木植物(草)”や“木本植物(樹木)”の果実が食用となるものを“果樹”と呼んでおり、これに生るものはまさに「果物」だと言える。つまり、パイナップルとバナナは、2年以上栽培される“草木植物”に生るから「果物」なのだ。次に“木本植物”に生るりんご、アボカド、桃も「果物」である。さて、そうなると残ったメロン、イチゴ、すいかはどうか。実は“農林水産省”では、1年間だけ栽培される“草木植物”に生るため、これらを「野菜」に分類しているのだ。

 最後に「果物」との出会いにも一期一会があるという話を!文化大革命が終わってまだ5年目の北京に留学した13名の企業戦士をもてなそうと、冬に唯一収穫できる「果物」りんごが留学生食堂の食卓に並べられた。まくわうり一般家庭では主食もままならない時代に、虫食いとは言いながらりんごを置いてくれた心は嬉しかったが、それが美味しくないことも中国の現実だった。しかし、北京も暖かくなり、中央市場には“まっ黄色”の甜瓜(まくわうり)が並んだ。日本の“まくわうり”は、皮をむかなければならないが、中国のは皮ごと食べることが出来る。中国の友人が両端を切り落とし、真っ二つにして、種を捨てた後、「食べてみて!」と渡してくれた。その“香り”の華やかさ、驚くほどの“甘み”、歯がすうっと通る“柔らかさ”。以来、あれほど美味しい「果物」に出会ったことはないと思う。

文 国影 譲
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