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日本の夏に「涼」を求めて!

 いよいよ本格的な“日本の夏”が訪れ、わが国特有の蒸し暑さもあって、少しめげそうになる。いやエアコンをフル回転すればなどとみんなが考えれば、エアコンの“室外機”から噴き出す熱風で、夜でも街中に熱気が充満してしまう悪循環なのだ。やはりここは一番、日本古来の「涼」に目を向けてみようではないか。

 暑い“日本の夏”を代表するような都市「京都」。三方を山で囲まれ、熱気は盆地の底に溜まる。昨今の“地球温暖化”が問題になる遥か以前から、「京都」の夏は、厳しい暑さの真っ只中にあった。しかし、もともと“京都人”は四季折々の季節の変化もまた好ましいものと捉え、これにどう対処するかという術を身に着けている。これはつまり、暑さの中に如何に「涼」を求めるかについての具体的な方法論を考え、実践し、更にその知恵を若い世代にも伝えることなのだ。

 毎年、六月七月頃になると、衣替えをする学校や会社も多いだろう。冬、春とお世話になった長袖の制服やシャツを脱ぎ捨て、軽快な半袖や薄手の衣服に着替えるとそれだけでも涼しく感じる。実は、「京都」では衣服の衣替えだけでなく、住まいについても衣替え(これを“建具替え”と言う)を行う町家が多かった。

 冬から春にかけて使っていた“建具(ふすまや障子)”を外し、ふすまは“簾戸(すど、竹や葭で作った夏用のふすま)に、障子は“御簾(みす、竹で作ったすだれ)に入れ替え、更に畳の上には籐(とう)で作った網代(あじろ、敷物)や籐むしろを敷いた。これら“夏用建具”は、外の風を自由に運んでくれるだけでなく夏の強い光を遮ってくれたり、肌にひんやりとした感触を与えてくれたりと良い事づくめだ。そして町家の一番奥にある“坪庭”に打ち水をすると、それが気化する時、庭の温度を約2度下げる。すると庭から町家の玄関に向けて、風が抜ける。風速1mにつき体感温度が1度下がると言われているから、町家の住人の体感温度は、外気より3度も低くなるという寸法なのだ。いやいや、我が家は都会のマンション暮らしだからなどと諦めないで頂きたい。東西或いは南北の窓を開け放した時に“風の通り道”が出来るように家具の配置を整理したり、床に籐の敷物を敷いたり、ベランダに打ち水してみたりするだけで都会のマンション暮らしでも、冷茶「涼」に満ちた“夏の快適生活”を送ることが可能となるのである。

 次に人の嗅覚に訴えて、爽やかな香りがもたらす「涼」を考えてみよう。夏の室内にこもる湿った空気を、ミント系やユーカリ、レモン等のエッセンシャルオイルでリフレッシュするのも良いが、やはり伽羅や白檀等の深みのある香りの“お香”が、暑さにいら立つ心に“鎮静効果”を発揮し、涼しさを感じさせる。古来より、香木を透かし彫りにし、扇子にして香りで「涼」を感じていたのだ。

 最後に視覚と聴覚による「涼」について。夏の食器や花器と言えば、やっぱりガラスやアクリル等の透明感のあるものが最高だ。清流の透き通った水を連想させ、見るだけでも涼しさを感じさせる。そして、日本人だけが理解できるという高く澄んだ音色を響かせる“風鈴”。竹林を吹き抜ける風が、竹の葉音で感じられるように、“風鈴”は風の動きで鳴り、日本人の心に「涼」を届けるのである。

文 国影 譲
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